“自分だったら”の感覚を
こだわりの空間づくりについて、プランナーにインタビューをしました。
ー立地を教えてください。
プランナー
東武伊勢崎線の竹ノ塚駅から歩いて15~6分位のところです。現地調査の時は物件まで歩いて向かいました。バスでも行けたのですが、周辺の環境を確認したいと思って。坂道などがなくて平坦なので、負担じゃなかったですよ。物件の目の前にある中学校を見て「住んだらここに通わせるんだろうなー」とか、購入者様のイメージを膨らませました。5~6分のところには小学校が、ちょっと歩くと保木間公園という大きな公園もあるし「子育てにピッタリな環境」だと感じましたね。
ー現地調査でお部屋を見た時の印象は?
プランナー
南向きの3LDK。水回りがまとまっていて居住スペースが広めに取れているのは良いと思いました。気になった点は、収納の量と、独立しているキッチンでしたね。独立キッチンは、シンクやコンロなど人目に触れにくいので来客の時などは良いのですが、炊事中にご家族とコミュニケーションが取りづらいと言われています。この物件は、お子さんがいらっしゃるご家族向き。だとすると、炊事中でも子供たちを見守れる環境にしてあげたい!と思い、キッチンの改善に重点を置いてプランニングしようと決めました。
ーどのようにしたんですか?
プランナー
まず考えたのはLDKをどうするかです。コミュニケーションが取りやすいのはキッチンを対面式にするのが良いと思っていましたので、リビングの隣だった洋室をリビングにする「縦長リビング案」を思いつきました。でも、幅がないのでキッチンが動線にぶつかってしまうんです。それに、バルコニー寄りに柱型があって空間が凸凹しているので、ソファとか置くにも配置が限られるという問題も。
プランナー
そのような理由で、リビングは今までの位置で行くことに決めました。次にキッチンです。水回りの都合もあって、システムキッチンの位置を大きく変更できない事もあり、対面式にするのは難しかったのですが、対面式のようにコミュケーションが取れるLDKにしたい!と思いながら考えました。結果、壁付けだったシステムキッチンを180度回転させてダイニングの方を向かせることに。リビングダイニングを全て見渡せるとまではいきませんが、キッチンとダイニングで目線を合わせたり、コミュニケーションが取れるようにしたんです。
ーなるほど!良い感じにまとまりましたね。収納のほうは?
プランナー
この物件は、全体的に収納が足りていませんでした。特に、下足入れだったり、お掃除道具や生活用品のストックを入れるための収納がほぼない状態で。限られたスペースでスッキリとお過ごしいただくためには、適材適所の収納が必要です。4~5人家族が住むには全く足りていなかった下足入れは、天井まである大容量のタイプを設置しました。また、廊下にも収納が欲しかったので、廊下に面している2部屋も含めて考えることに。居室が5帖以上になるように心がけて、それぞれにクローゼットを設けつつ、廊下から出し入れできる廊下収納を確保したって感じですね。
ーリビングに面しているお部屋は廊下とリビングから出入りできるのも 使い勝手がよさそうですね。
プランナー
2wayですね。このお部屋は子供部屋を想定していました。お子さんが小さいうちは、遊んでいる姿をリビングから見られるように引き戸は開けたままで過ごして、大きくなってきたら引き戸を閉めきって個室として利用するってイメージです。住まわれる方も年齢を重ねて利用方法も変化していくと思うので、プランニングの際は、使い方のパターンを増やしてあげるようにしています。
ーその他で心がけていることは?
プランナー
現地調査の際に、お部屋に入った時の感覚を大事にしている事でしょうか。「使い勝手が悪そう」だったり「ここあんまりよくないな」のような感覚。 万人受けっていうのは難しいと思うので、住む方のことをしっかりと想像しながら “自分だったら”を図面に落とし込むようにしています。 まあ、落とし込んでも実現できなかったというプランはありますけれど(笑) でも、その感覚は大事だと思うんですよね。